北京市経済技術(shù)開発區(qū)（亦荘）で今月8日から12日まで開催されていた2025世界ロボット大會の會場は連日、大勢の來場者でにぎわいを見せていた。中國各地から來た出展企業(yè)の代表や來場者も一堂に會し、ロボットのカーニバルを楽しんだ。新華社が伝えた。

「ロボットやエンボディドAIをよりスマートに」をテーマとした今回の大會では、中國國內(nèi)外のロボットメーカー200社以上の製品1500點以上が一斉に展示され、うち100點以上が初公開された。多くのブースでは、工業(yè)や農(nóng)業(yè)、サービス業(yè)を含む各業(yè)界に導(dǎo)入できるロボットが展示され、注目を集めた。特に人型ロボットメーカー50社が最新の製品を披露しており、出展企業(yè)の數(shù)は、同類のイベントで最多となった。

會場では、ロボットがコーヒーを淹れ、ポップコーンを作り、積み木を積み、ステージでダンスを披露していた。黒髪で細身の美しい女性ロボットは両手を広げ、中國語や英語で來場者の質(zhì)問に答えていた。また大勢の観客の視線を集めながらも、慌てることなく、落ち著いた様子でピッキングスキルを披露していたロボットもいた。

人だかりができた宇樹科技のロボットによるボクシングパフォーマンス（撮影?魏夢佳）。

宇樹科技（Unitree Robotics）のロボット展示ブース周辺は來場者で大混雑となり、ロボットのパフォーマンスを撮影しようと、スマホを掲げる來場者の姿しか見えないほどだった。上方に設(shè)置されていたディスプレイを見ると、ロボット2臺がボクシングの試合をしていて、熱戦を繰り広げていた。パンチを受けて、ダウンしたロボットはすぐに立ち上がってファイティングポーズを取っていた。その向かい側(cè)には、小さなサッカーコートが設(shè)置されており、その周りも大混雑となっていた。コートでは、「北京加速進化科技」が開発したロボット?Booster T1とK1が激しいボールの奪い合いを繰り広げており、子供たちは司會者に合わせて「がんばれ」と大きな聲で応援していた。會場の雰囲気は実際のサッカーの試合のような熱気に包まれ、ちょっと目をそらしていた瞬間に、ロボットがシュートを決めていた。

また會場の通路では、四足歩行のロボットが走っており、橫の販売ブースでは小型ロボットが數(shù)百元(1元は約20.6円)で販売されていた。別の展示ブースでは、本物そっくりの犬型ロボットが注目を集め、多くの來場者が寫真を撮影していた。ある女性が、しゃがみ込んでその頭を撫でると、「犬」はすぐに寢転んで甘えてみせた。その橫では、たくさんの子供たちが、好奇心溢れる表情で、人型ロボットと握手し、その握力を感じていた。さらに前に進むと、2列に並べられた席で、來場者たちが真剣な面持ちでロボットと囲碁を打っていた。

サッカーのテクニックを披露する「北京加速進化科技」が開発したロボット（撮影?魏夢佳）。

北京大艾機器人科技有限公司の展示ブースの前には、一般の人が裝著できる外骨格アシストロボットが展示されており、注目を集め、中國國內(nèi)外から來た來場者が次々と試していた。同社の創(chuàng)業(yè)者である帥梅氏によると、同社が開発したウエルネス系のロボットはすでに中國各地の病院300ヶ所以上で導(dǎo)入されており、新たに開発された歩行をサポートする外骨格アシストロボット「神行太?！工馊藲荬蚣幛皮い毪韦坤趣い?。

外骨格アシストロボットを試す女性（撮影?魏夢佳）。

帥氏は、「當(dāng)社は膝関節(jié)をサポートして歩行をアシストする外骨骼ロボットを開発した。高齢者がそれを裝著すると、歩いたり、階段を上ったり、山を登ったりするのも楽になる。安定して歩行できる能力は生活の質(zhì)に関わり、高齢化の問題が日に日に深刻化する中、歩行アシストロボットのニーズもますます高まっている」とする。

賑やかな會場に、清らかな音色で楽曲「青花瓷」の演奏が始まると、その「演奏者」の周囲に人々が続々と集まってきた。演奏者である人型ロボット3臺がピアノ、揚琴、ドラムの息の合った演奏を披露していた。ロボットが演奏するこのユニークなプチコンサートを、多くの人が楽しんでいた。

浙江大學(xué)ロボット研究院の研究者である杭州海創(chuàng)人型ロボットイノベーションセンターの宋偉副センター長は、「ロボットは本當(dāng)に演奏していて、演奏するふりをしているわけではない。ピアノを弾くロボットはすでにピアノ検定の6級レベルに達している。楽器によって特徴が異なり、ロボットは楽譜に基づいて、鍵盤や弦を正しく押さえながら、指を動かし続けなければならない。それを?qū)g現(xiàn)しているのは綿密な計畫と革新的なアルゴリズムであり、さらに、ロボットアームやロボットハンドの動きの柔軟さも必要となる」とする。

揚琴とドラムを演奏するロボット（撮影?魏夢佳）。

「ロボット+介護」、「ロボット+醫(yī)療」、「ロボット+スポーツ」、「ロボット+音楽」など、ロボットが今、活躍するようになっており、人とロボットが連攜し、調(diào)和よく共存する「未來予想図」が日々具現(xiàn)化されるようになっている。ロボットのアップデートが加速するにつれて、それが応用される人々の生産や生活のシーンもますます拡大している。賢くて、信頼性が高く、実用的なロボットが一般家庭で活躍するようになるという夢が実現(xiàn)する日もそう遠くないかもしれない。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2025年8月13日